人間の悩みについて

2ヶ月くらいだろうか。

気分の落ち込みと焦燥感に駆られ体調が悪くなっているように感じていた。

仕事柄、学問として心理学を勉強する機会がある。

今回は、アドラー心理学について勉強したのでここにまとめてみる。

 

アドラー心理学

ルフレッド・アドラーが提唱した心理学だ。

よくインスタで見る、語彙力が皆無な大学生や若手のビジネスパーソン向けアカウントで紹介されている''嫌われる勇気’’で取り上げられているので知っている人も多いと思う。

語彙力がミジンコなインスタアカウント等では、人間の悩みは全て人間関係であると要約されるだろう。少しのミスリードがあるのでそこら辺もまとめてみる。

 

フロイト原因論アドラーの目的論

 

 よくある例を挙げる。パニック障害で引きこもりな患者がいるとする。

フロイトは、過去にパニック発作を起こす原因があるのでは?と分析しトラウマを探すことでエピソード的な評価をする。アドラーは、家から出ないという目的のためにパニック発作を起こすという考え方だ。人間は目的があって行動をするという考え方である。

野田(1984)は、(「人間の行動にはすべて理由がある」と考える点では他の心理学理論と共通しています。ただ違うのは『理由』という言葉に原因ではなく目的と考えることです)と述べている。

人間は自身の目的に向かって生きていて、目的に向かう時のクセが性格や心理的な不安定さを作っているという考え方だろうか。

 

○対人関係論

 

 アドラー心理学の考え方として、あらゆる行動は対人関係上の問題の解決を目的としてデザインされ実行される。という考え方がある。野田(1995)は、ある行動が人間関係にどう影響するか理由を考えるとその行動の意味が理解できると述べている。結局のところ、すべての行動は人間関係に影響を与えるように世の中が作られているという考え方だ。ここをみんな取り上げて語っている。

 実際に、私自身、世の中に出回っている「嫌われる勇気」を読んだだけで人生観変わったって言っている人たちに一石を投じたいがためにこの記事を書いている。やはりどこかしらで人間は人を意識して生きている。人間の悩みは全て人間関係というのは、人間は人と関わる目的があるため、考え事は人に関わるものになる。

 こう考えると人間関係の事で考える事は異常じゃなくて至極当たり前の事であるとわかってくると心が楽になる。

 

○私の考え方のクセ

 

この記事を書いる時に頭の中で思っている事は仕事に行きたくないと思っていることだ。

ここら辺を今回紹介した理論を用いて分析してみる。(本当はもっと様々な理論と考え方がないと分析できないので少し理論と異なる)

 

悩み:仕事に行きたくないと思い心が落ち込む。

まずは思っている事を吐き出す作業をする。

思っていること・・・ある人の機嫌を伺ったり、視線を気にしながら仕事をするのが嫌だ。ノルマを達成しないといけない。

やはり、自分の悩みも人間関係である。でもノルマは達成は自身のプレッシャーじゃないのか?

 

ノルマ達成・・・昔、ノルマ未達成を叱られた事がある。

過去の事であるが、やはり人間が関わっていたな。

 

見えてきた本当の悩みは・・・

 

💡人間関係だった💡

 

仕事に行きたくないと思い心が落ち込む

この行動の目的は、ある人間の機嫌や視線から逃げたい。

そこで心が落ち込む事で、具合が悪くなり逃げれるのではないか?

もしかすると、落ち込む事で・・・どうなるんだ?

 

とにかく、自分は心が落ち込んでるわけじゃなく機嫌取りや視線から逃げたいんだ。

うんざりしているだって事がわかった!

 

じゃあ、そこを解決しよう。

ここで出てくるのが課題の分離という考え方だ。

結論から言うと、機嫌や視線をこっちに送って何かを考えるのはそいつの仕事であり

わたし自身の仕事じゃない。

というか、いい歳して自分の機嫌をコントロールできないのがダメなんだから頑張ってくれよ。

じゃあ、私の仕事は?

目の前の仕事をやるだけなんです。

 

シンプルでしょ?